ペット市場の現状・社会課題・弊社の取り組み
2022.02.10この度、矢野経済研究所が公表した「ペットビジネスに関する調査を実施(2020年)」を確認致しますと、国内ペットビジネス市場は堅実な拡大傾向にあると言います。
2014 年度には 「約1.4 兆円」であった市場規模が、2022 年度には 12%増の「約1.6 兆円」まで拡大すると見込まれています。
かつてペットはあくまでも愛玩動物としてライフスタイルに付属する一要素だという傾向が強かったのですが、現代ではペットが「家族の一員」や「パートナー(コンパニオンアニマル)」として機能する傾向が強まっています。
それだけに、自身のペットの周囲にある「快適な飼育環境」「安全な健康管理」を整える活動が活発化していると考えられ、必然的にペット関連の製品・サービスに対する需要が高まっているものと見受けられます。
また同時に、コロナ禍を契機としてストレス緩和やライフスタイルの充足を目指し、犬や猫などのペットを飼育する人が急増しているという傾向も存在しています。これらの流れを踏まえましても、今後、ペットビジネス市場は更に拡大していくものと考えられます。
しかし、ペット市場が拡大すると共に、これに関連する社会課題も増加傾向にあります。それは主に以下のような事項が取り上げられています。
1)ペット市場の飽和と共に「在庫」となるペットの増加
2)ペットを飼いきれなくなってしまうケースの増加
3)1・2の事情によるボランティア・愛護団体などの引き取り頭数の急増
このように、人間の都合によって「行き場のないペット」が増加した結果、現在、ほとんどの保護団体などが慢性的な人手不足や資金不足に悩まされています。
犬猫の飼育環境が悪化している施設も増えている現状があり、最悪の場合は感染症や異臭などの地域環境問題に発展する事もあります。
そうして飼育崩壊が起きてしまった時、犬猫の生命の尊厳や地域環境の安全性が失われてしまいます。
私共はペット用品の流通を担っているという責務を果たすべく、上述のような社会課題と真摯に向き合い、各種CSR活動にも積極的に力を入れております。
保護団体に消耗品や生活用品などを寄贈させて頂くなど、可能な限りの安全・安心の飼育環境を整備する事に尽力し、また状況に応じて各種の環境改善に向けたお手伝いを致します。
私たちの未来のテーマは共生と共創です。ペットと人間が、そして企業と地域が共に健やかに生きて、共に豊かな世界を創り出す。
そのような世界の実現へ向けて、私たちはCSR活動に邁進してまいります。